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健康レポート

健康レポート第107回 『歯科治療とX線撮影の安全性について』

歯科治療で用いられるX線撮影による被爆を心配されている方もおられると思います。歯科治療で用いられる撮影による被爆がどのくらいになるかを説明させていただきます。

自然界では、いろいろの物から放射線が出されているため、日常の生活をしていても自然と浴びる被爆があります。空気中の放射線物質から、宇宙線から、土地から被爆をしています。また、日常生活での食事で食べる物の中にも放射性物質は含まれています。 食事をすることで、実は 私たちの体は、放射性物質を取り込んでいます。

このように、日常の生活をしていて自然と被曝する量は、一年で平均的に2.4mSvと言われています。

また、東京とニューヨーク間の往復航空旅行では、0.2mSvほどの被爆があるといわれています。住んでいる地域により、その土地に含まれる鉱物などにより被爆量は変わってくるようです。
自然被爆の高い地域のブラジルのガラパリでは、年間で10mSvと言われているようです。
しかし、このような自然放射線の高いところに住んでいることで、特別な健康被害が報告されていることはない様です。

医療による放射線被爆は、例えば、胃のX線集団検査では0.6mSv、胸のX線集団検査では0.05mSvぐらいと言われているようです。

歯科で使用される、小型の部分的に歯や顎の骨を調べるX線検査では、フィルム1枚当たり0.039mSv、またパノラマ法という全体の顎や歯を調べる方法では0.044mSvといわれています。
更に、デジタル化された撮影では被爆が少なく、部分的な撮影が、1回当たり0.003〜0.011mSv、さらにパノラマ法では0.001〜0.005mSvと言われています。

このように、歯科X線撮影は、非常に被爆が低いことがお解りになると思います。

歯科治療では、歯や顎という硬い組織を対象にしていますので、そこを透視するためにX線撮影が必要不可欠となります。歯科でのX線撮影についてのご理解をいただきたいと思います。
なお、当方の医療機関では、被爆の少ないデジタル化されたX線撮影をしております。

     参考 岡山県歯科医師会『歯科治療のX線撮影の安全性』等